2013年01月31日

児童養護施設の闇と光。

 先月、横須賀市に新しく出来た児童養護施設「しらかば子どもの家」へ視察に行き、濱田施設長、また職員の方からお話を伺ってきました。

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この施設は2011年につくられ、乳児院「しらかばベビーホーム」と併設してつくられたいわば乳児院・児童養護の一体型施設として、全国的にも珍しい施設です。

以前から、2歳まで預けられた児童は、乳児院を卒業すると法律上それまで親しんだ保育者と離れ、児童養護施設へと移らなければならないことが問題になっていました。

以前、別の施設の関係者から聞いたところによると、施設を離れると何ヶ月も児童が泣いて悲しむそうです。
やっと築きあげた他者との信頼関係が2歳時の離別でまた反故になってしまうことが、大きな制度上の問題点といえます。

その制度は従前通り変わりませんが、この横須賀の一体型の施設であれば、一階が乳児院、2階〜3階が養護施設のため、同じ施設の中に職員がいるということが児童を安心させ、移行がスムーズに行われているということでした。

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新しい施設ですので、看護室や、母子が一時的に生活する部屋なども用意されていました。

ただ、(これは私が今まで見た施設はどこもそうなのですが)、各部屋は個室になっているものの数名のグループで生活しています。そのため、一人部屋で静かに勉強するスペースがありません。

横須賀の施設では、大体宿題などは食卓で皆でやっているということでした。

たしかに、集団で様々な事情の(中には深く傷ついた子どももいる中で)子どもたちが生活をするということは、私たちの想像を越える日々の大変さがあると思います。

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(壁に貼り出された日課表)


たとえば、施設では入浴時に大人は職員ですから、衣服を脱ぎません。そのため、子どもが一時帰宅した際、大人が服を脱ぐのを見て、パニックになってしまう、といったこともあるということでした。

インフルエンザやノロウィルスが流行すれば、それこそ職員の方は寝る間もないくらい看護に追われます。

子ども達の心のケアや生活していくだけでも、現状では手一杯であり、その上学習指導まで手が回らないということは想像に難くありません。

児童養護施設の実態を書いた本には、「学習意欲のない子どもへの学習指導はお手上げである。馬を川に連れていくことはできるが、水を呑むのは馬の意欲の有無である」とあります。
参考文献:菅原哲男著「誰がこの子を受けとめるのか」2003年,言叢社

確かに、大人が頭ごなしに勉強しろ、と言っても意欲がない以上効果はありません。

ですが、子ども達の自立のためには、進学のための学習指導が欠かせないものと考えます。

施設で働く職員の人からこんな話を聞いたことがあります。
「18歳で施設を出ていかなければならない。それまで施設で生活していた子がいきなり社会に放り出されて、急な自立は難しい。18歳で出て行った女児がすぐに子どもができてしまい、その子どもをまた施設に預けている、といった悲しい負の連鎖が起きてしまうことがある。」

18歳で施設を出るのではなく、せめて成人するまでは施設にいられるように、法改正が必要なのは言うまでもありませんが、横須賀の施設では、大学まで進学する子どもは1割程度ということで、施設の子どもたちの進学率を上げることが、子どもたちが将来、好きな仕事に就ける可能性が広がるために、重要なことだと考えます。

なぜ勉強が必要なのか?

それは、将来好きな職業に就くためであると私は思います。

例えば、医師になるためには生物学や科学の勉強が必要でしょうし、職種によって必要になってくる勉強は違ってくると思いますが、国数理社英などの勉強はその基礎的なものとなると思います。

世の中には多種多様な職業があることを、まず子どもたちに教え、将来何の職業に就きたいのか、そのためには今何を勉強する必要があるのか。

親が無職であったりした場合、その子どもには適切なロールモデルが存在しないことになります。
そのために、将来就きたい仕事のイメージが持ちにくく、それこそが負の連鎖を生み出してしまう要因であるといえます。

そのために、そこをまず丁寧に時間をかけて話し合うことが重要です。
子どもが納得をし、目標が見いだせれば、あとはボールが坂を転がるように、学習意欲は自然と沸いてくるのではないでしょうか。

先述の菅原さんの著書には、「確かに児童養護施設に学習意欲の欠乏した児童は多いが、本来的には意欲を欠落させた子どもなどいないのではないか」などと書いてあります。

私も全く同感です。

すべての子どもたちは、無限の可能性を秘めていると思いますし、努力次第ではどんなことでもやればできるのだと思います。

施設の子どもたちの学習意欲を高め、大学までの進学率を高めるにはどうしたらいいのか、今後もこの課題に取り組んでいきたいと思います。





 
posted by nagashimayuri at 16:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月04日

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

本年もこのブログを通じてみなさまと交流できれば幸いですぴかぴか(新しい)


最近では、ブログの感想から身近なご要望をいただくことも多くなりました。

逗子市政に関するご意見やご要望、お困りのことなど、どうぞお気軽にメッセージいただければと思います。


さて、本日は亀ケ岡八幡宮(正式には亀岡八幡宮)へお詣りに行ってまいりました。

お隣の鶴岡八幡宮に対し、亀岡八幡宮になったとか・・鶴岡八幡宮は毎年すごい賑わいですが、私は亀岡八幡宮の落ち着いた雰囲気がとても好きで、よくお詣りしています。

拝殿前に鎮座する2匹の亀さんの頭をなでると『ご利益がある』と地元では言われています(*^^*)

今日も何人かの親子連れが亀さんをなでなでしておりました。

私も逗子の平和をお祈りするとともに、亀さんをなでてきました。

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本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

posted by nagashimayuri at 00:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

投票に行きましょう。

さて、みなさんはもう投票に行きましたか?

明日の投票日は用事があっていけない!という人は最寄りの市役所で投票券がなくても身分証がなくても投票できます。期日前投票というのですが、まだけっこう知らない人が多いですね。
夜も20時くらいまでOKなので通勤帰りなどに是非利用してください。

とにかく投票には行きましょう!

これは総務省のサイトに出ていた年齢別投票者層のグラフです。
20代、30代の投票率の低さが一目瞭然です。一番負担を負わされる世代なのに・・。
この投票率では、政治家が高齢者層に手厚い政策を打ち出すのも致し方ないことといえるのではないでしょうか。

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(参照URL:http://www.soumu.go.jp/main_content/000153570.pdf総務省『目で見る投票率』)

投票に行かなければ、この国の政治に参加していないのも同じ。

投票に行かなければ、「今の政治がこのままでいい」そういったメッセージを国会に送ることになりますよ。

白紙委任しておいて、後で文句を言っても後の祭りです。
posted by nagashimayuri at 10:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月10日

タブレット型端末導入へ

今定例会より逗子市議会でタブレット端末の導入が試験的に行われています。


12月7日 yahooニュースより―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

逗子市議会がタブレット型端末の実証実験、紙データと比較、使い勝手を検証/神奈川
カナロコ 12月7日(金)10時0分配信
逗子市議会は6日、同日開会した第4回定例会で、タブレット型端末の利用実験をスタートさせた。議案や資料のデータを端末に入力し、既存の紙データと比較しながら使い勝手を検証する。

 利用実験の実施は、9月26日の議会運営委員会で決定した。経費の削減や環境への負荷の軽減を主な目的としており、19日までの今会期中、業者から計7台を借り受けた。

 今議会の議案や陳情、資料などは、津波対策の見直しもあってA4判計1700枚に及ぶ。このデータを端末に入力し、主に各常任委員会が開催される会議室に持ち込み、紙データと比較しながら、複数の議員で共有し、使い勝手を確かめる。

 ただ現状では携帯電話を含む電子機器類の持ち込みが禁止されているほか、電源や通信用設備もないため、利用できる端末の機能はデータの閲覧だけに限られる。

 議会内には「議案や資料は、やはりすぐに手に取れる紙がよい」とする声が少なくないほか、「議会データが入力された端末を議会外に持ち出してもいいのか」「議会活動による使用と私的な使用を明確に区別できるのか」といった指摘も出ているという。

 一方、議案などを印刷した紙類は大半がリサイクルに回されており、端末を導入した際の経費、環境負荷の比較を進め、同市議会は導入の是非を検討する方針。

引用終わり――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お役所というのはとにかく紙が出ます。
平成23年度の印刷コストは概算で約1839万円。

議会でも〇〇計画や〇〇案などとにかく資料だらけなのです。
そして委員会で一度しか見ないような参考資料の配布も多いのです。
コスト削減と環境負荷の軽減になります。

今日の委員会で使用した感じでは、例えば議案の説明でも画面を見ればすぐに分かるため、議事運営も効率的でした。

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こうしたタブレット型端末の導入は民間では当たり前ですが、行政ではまだ全国的にも珍しい取り組みとのこと。逗子市議会においても、なかなか最初はタブレット型端末の導入には賛否がありましたが、ひとえに議会活性化協議会の君島委員長の尽力と、議会事務局の若手職員のサポートによる功績が大きく、ようやく実証実験までといきつくことができました。

今定例会ではまだ実証実験で来年度の本格導入に向けて動いているところですが、是非こうした動きが全国に波及していったらいいなと思います。
posted by nagashimayuri at 20:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

池子の森視察

平成26年度中に開園を目指している「(仮称)池子の森自然公園」を視察してまいりました。

公園整備の基本計画案素案がまとまり、公園施設には、運動場400mトラック、少年野球場、テニスコート、ドッグラン、アーチェリー場、子ども遊び広場、青少年のための野外活動施設、池子遺跡資料館、などが計画されています。

今回は、まだ未整備ですが予定地を実際に入り見ることができました。

散策路はかなり急勾配ですが、池子の森が手つかずで保存されています。

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散策路を抜けると芝生広場へ。
ここは本当に素晴らしい自然景観が残されています。
公園整備をするにしても、自然に極力手をつけない整備が望ましいと思います。

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子ども遊び広場予定地
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アーチェリー場予定地
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最後に池子遺跡群資料館を見学しました。

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実はこの池子遺跡群資料館に収められている資料は、200点以上が神奈川県の重要文化財に指定されており、非常に貴重な資料が多く、全国各地の企画展などに貸し出されています。
私も以前横浜市の歴史博物館で、こちらの資料が展示されているのを見たことがあります。

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現在、こちらの資料館は逗子市の社会教育課に予約を取らなくては中に入ることができません。
共同利用になれば、ここの資料館も逗子市民が自由に出入りすることができるようになります。
現在、逗子市の郷土資料館としては、桜山の蘆花記念公園にありますが、こちらは木造の建物で防災上、防犯上貴重な資料を展示することができません。

担当所管には、桜山の資料を池子の資料館に統合し逗子市郷土資料館とし、桜山の郷土資料館は、市民の文化活動スペースとしてなどコミュニティーセンターとして利活用できないか提案しています。

池子の自然公園の共同利用が実現すれば、逗子市民の皆さんにとっては生活がさらに豊かになるのではないかと思います。

12月22日には10時〜正午まで逗子市役所5階でこの自然公園整備に向けての市民説明会が開催されます。是非ご参加ください。






posted by nagashimayuri at 17:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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