2013年01月31日

児童養護施設の闇と光。

 先月、横須賀市に新しく出来た児童養護施設「しらかば子どもの家」へ視察に行き、濱田施設長、また職員の方からお話を伺ってきました。

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この施設は2011年につくられ、乳児院「しらかばベビーホーム」と併設してつくられたいわば乳児院・児童養護の一体型施設として、全国的にも珍しい施設です。

以前から、2歳まで預けられた児童は、乳児院を卒業すると法律上それまで親しんだ保育者と離れ、児童養護施設へと移らなければならないことが問題になっていました。

以前、別の施設の関係者から聞いたところによると、施設を離れると何ヶ月も児童が泣いて悲しむそうです。
やっと築きあげた他者との信頼関係が2歳時の離別でまた反故になってしまうことが、大きな制度上の問題点といえます。

その制度は従前通り変わりませんが、この横須賀の一体型の施設であれば、一階が乳児院、2階〜3階が養護施設のため、同じ施設の中に職員がいるということが児童を安心させ、移行がスムーズに行われているということでした。

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新しい施設ですので、看護室や、母子が一時的に生活する部屋なども用意されていました。

ただ、(これは私が今まで見た施設はどこもそうなのですが)、各部屋は個室になっているものの数名のグループで生活しています。そのため、一人部屋で静かに勉強するスペースがありません。

横須賀の施設では、大体宿題などは食卓で皆でやっているということでした。

たしかに、集団で様々な事情の(中には深く傷ついた子どももいる中で)子どもたちが生活をするということは、私たちの想像を越える日々の大変さがあると思います。

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(壁に貼り出された日課表)


たとえば、施設では入浴時に大人は職員ですから、衣服を脱ぎません。そのため、子どもが一時帰宅した際、大人が服を脱ぐのを見て、パニックになってしまう、といったこともあるということでした。

インフルエンザやノロウィルスが流行すれば、それこそ職員の方は寝る間もないくらい看護に追われます。

子ども達の心のケアや生活していくだけでも、現状では手一杯であり、その上学習指導まで手が回らないということは想像に難くありません。

児童養護施設の実態を書いた本には、「学習意欲のない子どもへの学習指導はお手上げである。馬を川に連れていくことはできるが、水を呑むのは馬の意欲の有無である」とあります。
参考文献:菅原哲男著「誰がこの子を受けとめるのか」2003年,言叢社

確かに、大人が頭ごなしに勉強しろ、と言っても意欲がない以上効果はありません。

ですが、子ども達の自立のためには、進学のための学習指導が欠かせないものと考えます。

施設で働く職員の人からこんな話を聞いたことがあります。
「18歳で施設を出ていかなければならない。それまで施設で生活していた子がいきなり社会に放り出されて、急な自立は難しい。18歳で出て行った女児がすぐに子どもができてしまい、その子どもをまた施設に預けている、といった悲しい負の連鎖が起きてしまうことがある。」

18歳で施設を出るのではなく、せめて成人するまでは施設にいられるように、法改正が必要なのは言うまでもありませんが、横須賀の施設では、大学まで進学する子どもは1割程度ということで、施設の子どもたちの進学率を上げることが、子どもたちが将来、好きな仕事に就ける可能性が広がるために、重要なことだと考えます。

なぜ勉強が必要なのか?

それは、将来好きな職業に就くためであると私は思います。

例えば、医師になるためには生物学や科学の勉強が必要でしょうし、職種によって必要になってくる勉強は違ってくると思いますが、国数理社英などの勉強はその基礎的なものとなると思います。

世の中には多種多様な職業があることを、まず子どもたちに教え、将来何の職業に就きたいのか、そのためには今何を勉強する必要があるのか。

親が無職であったりした場合、その子どもには適切なロールモデルが存在しないことになります。
そのために、将来就きたい仕事のイメージが持ちにくく、それこそが負の連鎖を生み出してしまう要因であるといえます。

そのために、そこをまず丁寧に時間をかけて話し合うことが重要です。
子どもが納得をし、目標が見いだせれば、あとはボールが坂を転がるように、学習意欲は自然と沸いてくるのではないでしょうか。

先述の菅原さんの著書には、「確かに児童養護施設に学習意欲の欠乏した児童は多いが、本来的には意欲を欠落させた子どもなどいないのではないか」などと書いてあります。

私も全く同感です。

すべての子どもたちは、無限の可能性を秘めていると思いますし、努力次第ではどんなことでもやればできるのだと思います。

施設の子どもたちの学習意欲を高め、大学までの進学率を高めるにはどうしたらいいのか、今後もこの課題に取り組んでいきたいと思います。





 
posted by nagashimayuri at 16:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月04日

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

本年もこのブログを通じてみなさまと交流できれば幸いですぴかぴか(新しい)


最近では、ブログの感想から身近なご要望をいただくことも多くなりました。

逗子市政に関するご意見やご要望、お困りのことなど、どうぞお気軽にメッセージいただければと思います。


さて、本日は亀ケ岡八幡宮(正式には亀岡八幡宮)へお詣りに行ってまいりました。

お隣の鶴岡八幡宮に対し、亀岡八幡宮になったとか・・鶴岡八幡宮は毎年すごい賑わいですが、私は亀岡八幡宮の落ち着いた雰囲気がとても好きで、よくお詣りしています。

拝殿前に鎮座する2匹の亀さんの頭をなでると『ご利益がある』と地元では言われています(*^^*)

今日も何人かの親子連れが亀さんをなでなでしておりました。

私も逗子の平和をお祈りするとともに、亀さんをなでてきました。

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本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

posted by nagashimayuri at 00:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

投票に行きましょう。

さて、みなさんはもう投票に行きましたか?

明日の投票日は用事があっていけない!という人は最寄りの市役所で投票券がなくても身分証がなくても投票できます。期日前投票というのですが、まだけっこう知らない人が多いですね。
夜も20時くらいまでOKなので通勤帰りなどに是非利用してください。

とにかく投票には行きましょう!

これは総務省のサイトに出ていた年齢別投票者層のグラフです。
20代、30代の投票率の低さが一目瞭然です。一番負担を負わされる世代なのに・・。
この投票率では、政治家が高齢者層に手厚い政策を打ち出すのも致し方ないことといえるのではないでしょうか。

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(参照URL:http://www.soumu.go.jp/main_content/000153570.pdf総務省『目で見る投票率』)

投票に行かなければ、この国の政治に参加していないのも同じ。

投票に行かなければ、「今の政治がこのままでいい」そういったメッセージを国会に送ることになりますよ。

白紙委任しておいて、後で文句を言っても後の祭りです。
posted by nagashimayuri at 10:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月10日

タブレット型端末導入へ

今定例会より逗子市議会でタブレット端末の導入が試験的に行われています。


12月7日 yahooニュースより―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

逗子市議会がタブレット型端末の実証実験、紙データと比較、使い勝手を検証/神奈川
カナロコ 12月7日(金)10時0分配信
逗子市議会は6日、同日開会した第4回定例会で、タブレット型端末の利用実験をスタートさせた。議案や資料のデータを端末に入力し、既存の紙データと比較しながら使い勝手を検証する。

 利用実験の実施は、9月26日の議会運営委員会で決定した。経費の削減や環境への負荷の軽減を主な目的としており、19日までの今会期中、業者から計7台を借り受けた。

 今議会の議案や陳情、資料などは、津波対策の見直しもあってA4判計1700枚に及ぶ。このデータを端末に入力し、主に各常任委員会が開催される会議室に持ち込み、紙データと比較しながら、複数の議員で共有し、使い勝手を確かめる。

 ただ現状では携帯電話を含む電子機器類の持ち込みが禁止されているほか、電源や通信用設備もないため、利用できる端末の機能はデータの閲覧だけに限られる。

 議会内には「議案や資料は、やはりすぐに手に取れる紙がよい」とする声が少なくないほか、「議会データが入力された端末を議会外に持ち出してもいいのか」「議会活動による使用と私的な使用を明確に区別できるのか」といった指摘も出ているという。

 一方、議案などを印刷した紙類は大半がリサイクルに回されており、端末を導入した際の経費、環境負荷の比較を進め、同市議会は導入の是非を検討する方針。

引用終わり――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お役所というのはとにかく紙が出ます。
平成23年度の印刷コストは概算で約1839万円。

議会でも〇〇計画や〇〇案などとにかく資料だらけなのです。
そして委員会で一度しか見ないような参考資料の配布も多いのです。
コスト削減と環境負荷の軽減になります。

今日の委員会で使用した感じでは、例えば議案の説明でも画面を見ればすぐに分かるため、議事運営も効率的でした。

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こうしたタブレット型端末の導入は民間では当たり前ですが、行政ではまだ全国的にも珍しい取り組みとのこと。逗子市議会においても、なかなか最初はタブレット型端末の導入には賛否がありましたが、ひとえに議会活性化協議会の君島委員長の尽力と、議会事務局の若手職員のサポートによる功績が大きく、ようやく実証実験までといきつくことができました。

今定例会ではまだ実証実験で来年度の本格導入に向けて動いているところですが、是非こうした動きが全国に波及していったらいいなと思います。
posted by nagashimayuri at 20:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

池子の森視察

平成26年度中に開園を目指している「(仮称)池子の森自然公園」を視察してまいりました。

公園整備の基本計画案素案がまとまり、公園施設には、運動場400mトラック、少年野球場、テニスコート、ドッグラン、アーチェリー場、子ども遊び広場、青少年のための野外活動施設、池子遺跡資料館、などが計画されています。

今回は、まだ未整備ですが予定地を実際に入り見ることができました。

散策路はかなり急勾配ですが、池子の森が手つかずで保存されています。

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散策路を抜けると芝生広場へ。
ここは本当に素晴らしい自然景観が残されています。
公園整備をするにしても、自然に極力手をつけない整備が望ましいと思います。

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子ども遊び広場予定地
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アーチェリー場予定地
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最後に池子遺跡群資料館を見学しました。

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実はこの池子遺跡群資料館に収められている資料は、200点以上が神奈川県の重要文化財に指定されており、非常に貴重な資料が多く、全国各地の企画展などに貸し出されています。
私も以前横浜市の歴史博物館で、こちらの資料が展示されているのを見たことがあります。

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現在、こちらの資料館は逗子市の社会教育課に予約を取らなくては中に入ることができません。
共同利用になれば、ここの資料館も逗子市民が自由に出入りすることができるようになります。
現在、逗子市の郷土資料館としては、桜山の蘆花記念公園にありますが、こちらは木造の建物で防災上、防犯上貴重な資料を展示することができません。

担当所管には、桜山の資料を池子の資料館に統合し逗子市郷土資料館とし、桜山の郷土資料館は、市民の文化活動スペースとしてなどコミュニティーセンターとして利活用できないか提案しています。

池子の自然公園の共同利用が実現すれば、逗子市民の皆さんにとっては生活がさらに豊かになるのではないかと思います。

12月22日には10時〜正午まで逗子市役所5階でこの自然公園整備に向けての市民説明会が開催されます。是非ご参加ください。






posted by nagashimayuri at 17:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月22日

『名越切通』視察

 本日、国指定史跡である名越切通(なごえきりどおし)を視察してまいりました。

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名越切通とは・・治承4年(1180年)に源頼朝が居を構えた鎌倉は、南方を海に、それ以外の三方を丘陵に囲まれた要害の地でした。そのため、陸路を鎌倉に入ろうとすると、その多くは細くて急な尾根越えの山道か、危険な波打際の崖下の道であったと思われます(古代の「古東海道」がこの地域を通っていたと考えられますが、具体的なルート等は明らかになっていません)。

13世紀前半、執権北条氏の権勢が確立する頃になると、鎌倉も政治経済の拠点として発展しますが、頻繁となる物資や人々の往来にとって、それまでの交通路は大きな妨げとなりました。その難渋を除くため、都市の基盤整備の一環として、後に「鎌倉七口」などと呼ばれる切通路が開削されたと考えられます。
逗子市教育委員会HPよりhttp://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/syakyou/new%20bunkazai/nagoe/nagoe.htm

昭和41年に国史跡に指定されてから、逗子市は最先端の保存技術を用い、整備を続けてきました。

名越切通の見どころの一つに、『まんだら堂やぐら群』があります。
ドラマの撮影ロケ地としても人気があり、ドラマ西遊記などでも撮影されました。

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肉眼で確認できるだけでも150穴以上のやぐら(横穴式の中世のお墓)が、これだけまとまった良い状態で見渡せることのできる遺跡は、珍しく大変貴重であるそうです。

遺体の火葬場などもあることから、正直もう少し不気味な場所を想像していたのですが、自然が豊かでパワースポット的な荘厳な雰囲気を感じました。

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鎌倉市が現在、世界遺産登録に向けて取り組みをしているところですが、実はこの逗子市の名越切通が鎌倉の世界遺産登録においてはかなり重要な要となる可能性があるとのことです。

鎌倉市にも、以前はこのようなやぐら群が存在したのですがマンション開発などによりほとんどが消滅しています。鎌倉市の現役の神社や仏閣は中世のものがなく、京都や奈良との差別化が難しいということです。
その点、このやぐら群は 顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)を持っています。
このOUVとは、人が説明をされなくても思わず写真を撮りたくなるような場所のこと。世界の人からみても、逗子のやぐら群は歴史的に貴重な文化財であるといえます。

まんだら堂やぐら群を過ぎて、大切岸という高さ3~10mの断崖が800mにわたって連なる遺構もトレッキングコースとして整備されています。
ここの景色も、中世にタイムスリップしたかのような、ここが本当に逗子なの?というほど、独特の景観を生み出しています。

見晴らし場からの風景は逗子市が海まで一望でき、逗子の自然の素晴らしさを改めて実感できます。

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こうした歴史的な文化遺産は失ってしまったら二度と取り戻すことはできません。
過去の記憶、生きた証を後世に伝えていくことは、今を生きる私たちの使命であるといっても過言ではないと思うのです。

現在、まんだら堂やぐら群は12月9日までの土日祝日の10時〜16時までの限定公開です。
大切岸の園路などは常時散策を楽しむことができます。

アクセスは小坪の亀ケ岡団地の一番奥から入っていきます。
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/syakyou/new%20bunkazai/nagoe/annaizu.pdf

是非、逗子市民の方には一度は訪れていただきたいおすすめの場所です!(^-^)IMG_4370.JPG

posted by nagashimayuri at 23:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月21日

夫が政治家を引退します。

夫である長島一由が政治家を引退します。

妻としては、ほっとするような、さみしいような正直複雑な気持ちです。

でも・・政治はリレーだと思っています。
政治キャリアとしては16年。
全力疾走しました。
この志をもうバトンタッチして良い時だと思いました。

これまでの、ここには書ききれないほどの応援、
励ましに心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました! !

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posted by nagashimayuri at 21:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月31日

ネット公売で税収UP。

 全国的にも市税収入が落ち込む傾向にある中、いかに滞納者を減らし、公平な税収入を確保するかはどの市でも至上命題です。
 逗子市においても、市税不納欠損額は平成23年度の市税では、397件、金額にして2796万2614円。

このフノウケッソンガクというのは、聞きなれない言葉ではありますが、例えば滞納が5年など続き、時効により徴収不可能となってしまった金額のことをいいます。

生活が困窮しているなど特別な理由がある場合は除くとして、支払える能力があるのに支払わないなどという場合は、預金の差し押さえなど行政側も厳しい対応を図っておりますが、それでも市税の滞納はなかなか減らないのが現実です。

そこで、税金などを滞納した滞納者の財産をインターネット公売する対策を平成18年に提言いたしましたが、ようやく昨年より逗子市でも本格的にスタートし、今年は滞納者の方の車を公売にかけるまでに成果を上げています。
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インターネット公売による売り上げはそれまでの滞納費の清算にあてられ、市税収入となります。

官公庁インターネット公売のサイトはこちら↓
http://koubai.auctions.yahoo.co.jp/
(思わぬ堀だしものが見つかるかも!)

この効果だけではありませんが、市全体の税徴収率は納税課の様々な努力の甲斐もあり、平成23年度では0.5%アップしたということです。

インターネット公売は、導入するのにコストもさほどかからず、大きな効果が見込めます。

滞納対策で頭を悩ましている自治体の方は導入を検討されたらいかがでしょうか(^_^)


posted by nagashimayuri at 15:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月26日

逗子市の待機児童対策。


「保育園に入れないので何とかして欲しいです・・。」

というご相談を最近また多く受けるようになりました。

一つご紹介させていただきます。


『私は地元が逗子で、昨年4月に逗子に戻ってきました。
今年の3月から保育園への入園申請をしたのですが、今だに入園できません。
70歳近い両親と、ファミリーサポートサービスにお願いしていますが、パート代はほとんど保育費に消えていきます。義両親は70歳を超える高齢で、義母は病を患っています。
子育ては年配の両親には大変ですし、フルタイムというわけでなく保育費がかかるので、結局パートも午前中しか働けません。
逗子市は高齢者の割合が神奈川一とも聞きますし、若い世代を呼び寄せるには子育てを安心してできる環境が必要だと思います。それにより税収なども増えますし、街も活性化すると思うのですが、いかがお考えでしょうか?』(Tさん・一部抜粋)


待機児童対策については、私の一般質問でも度々取り上げている問題です。
市は平成22年度に公立保育園を定員枠以上の弾力的運用で15名ずつ受け入れるよう拡充しましたが、ここにきてさらに待機児童が増加しています。

逗子市の待機児童数の推移をみますと、
平成21年度5人、平成22年度10人、平成23年度17人、平成24年度30人(各年度4月1日)。
現在は、37人の方がどこの保育園にも入れずにいる状況です。
年齢の内訳は0歳8人、1歳8人、2歳13人、3歳7人、4歳0人、5歳1人。
ちなみに、特定の園を指定して、待機している児童数は90名になっています。

では、なぜ逗子市としてこの状況を改善しないのか?

政府は、今消費税引き上げにより確保される財源で、子ども子育て支援法に基づく、子ども子育て新システムを平成27年度の本格施行を目標に進めています。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/10motto/08kosodate/pdf/youkou.pdf
(参照;内閣府HP)

丁度前回の私の一般質問でも取り上げたことなのですが、このシステムがスタートすれば、例えば幼稚園が保育園的機能をもつ認定子ども園への運営補助が交付されたり、延長保育、病児病後児保育、保育ママなど、自治体の子育てニーズに沿ってつくられた事業計画に対し、国からお金が下りるということになります。

少子化で幼稚園は定員割れしている、新たなハコモノ(保育園)を作るにはお金がかかる、だったら幼稚園と保育園を一体化させたものを運営していこうというのが、つまり幼保一元化といわれるものです。

逗子市としては、駅周辺に保育園を誘致したりする公有地もなく、財源も少ないことからこうした国の補助制度を見極めた上で、待機児童対策を図っていこうという方向性のため、現状抜本的な改善策は打てていないのが実状です。


ただ、問題はその本格的スタートまでの数年間をどうしのぐのか?

現在逗子市内には5つの幼稚園があり、そのうち4園で午後の預かり保育を実施しています。
こうした幼稚園に委託事業として補助金を出して受け皿となってもらうか。
(それでも0、1、2歳は解消されませんが)

もしくは、家庭で預かってもらえるファミリーサポート制度を待機児童が解消するまでは、現在1時間当たり700円となっている利用料を減額する、などの緊急の対応策を取る必要があると考えます。

確かに、少子化で今後の利用者数の推移を見極めにくいということはあるかと思いますが、不況の影響で共働き家庭が増えていること、女性の社会進出などを鑑みれば、潜在的な高いニーズに応じて受け皿を作るべきと考えます。

本日、同僚議員の一般質問の答弁において平井市長は、「子育てしたいまちの環境整備に取り組んでいく」と述べられておりました。待機児童対策は子育て支援策の中でも最優先事項といっても過言ではないと思います。是非、しっかりとした対策を取っていただきたいと思います。

来年は、市民のみなさんに待機児童に関するアンケート調査も行われるとのことでしたが、引き続き子育て世代のみなさんからのご意見、ご要望をお寄せいただければと思います。

posted by nagashimayuri at 18:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月19日

平成24年決算特別委員会

12日より始まった決算特別委員会の総括質疑が
先程終了いたしました。
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(決算特別委員会の審議中の様子)

決算特別委員会とは、前年の事業の執行状況を審査するものです。

お役所は民間企業と違いどんなに不景気でもつぶれません。

そのために、社会的変化の中で市民ニーズが変化しても前例主義で事業が継続してしまう傾向にあります。

限られた税金を無駄なくどこに配分していくか、時に厳しく指摘していくことが議員の役目です。

さて、私からは今回4つの事業について取り上げました。


全てを記載すると長くなってしまいますので、一部抜粋でご報告いたします。

@東日本大震災復興支援事業

東日本大震災の復興支援と市内の経済活性化を目的に約2300万円をかけて発行された「ダブルプレミアム商品券」。

商品券は1冊1万円で販売し1万1千円分の商品券がセットになっているもの。

商品券は完売したものの、一体どこまで被災地支援に本当につながったのか?

23年度の実績をみると・・・

集めた義援金は目標額200万円に及ばず96万9097円。

被災地物品を販売した店舗は加盟店326店舗に対し22店舗。

そもそも、例えば仙台産の牡蠣を1000円で買ったとしても、仙台での仕入れが100円で業者への利益が900円だった場合、被災地支援は100円ということになります。

これが仙台に宿泊して1000円払えば確実に1000円が被災地に落ちる。

被災地の物をわずかに売ったからといってそれが果たして支援効果の高いお金の使い道であったでしょうか?

また、地域経済振興という面では、商品券が大型店舗で使われた割合は44.88%と半数近くを占めました。

この点に関しても、例えば本店所在地が逗子市以外の店舗は除外するなど、大型店舗は対象外とすべきではなかったか。

2つの目的があった事業だけに、どちらも達成状況が中途半端なままに終わってしまった感が否めません。


Aグリーンカーテン設置事業

毎年ゴーヤなどつる性の苗を無料配布していますがご存じでしょうか?

こちらの苗配布の費用は79800円。300世帯に配布し毎年大変好評です。

一方、学校や市役所など公共施設11か所につる性のグリーンカーテンを設置しています。

こちらは一か所につき約10万円の設置費用がかかっており、11か所なので計約100万円。

スタートは平成20年ですから、今年でもう5年目。グリーンカーテンを設置するのに、これまで約500万円もの税金が投入されたことになります。

折しも、昨年3月に東日本大震災が起き、夏の電力不足に伴う節電対策としてこのグリーンカーテンが一躍脚光を浴び、被災地など各地で取り組みが進みました。

こうしたことから、市民の間にもグリーンカーテンとは何かということについての周知は進んでいるのではないでしょうか?

似たような目的の事業としては、住宅用太陽光発電システム設置への補助金事業があります。こちらは市民ニーズが高く今年は補正予算も組まれたほど。

グリーンカーテンに何百万円もかけるのであれば、太陽光パネル普及に充当すべきでは?

そもそも地球温暖化防止策は政府が進めるべき政策で、国からの補助金なくして市が単独でこれだけ費用をかけて今やらなくてはならない事業とは思えません。


B高齢者センター食堂事業

高齢者センターにおいて食堂サービスを実施する事業ですが、23年度は決算額960万6750円。このうち、運営収益としては598万750円。

食堂のメニューは平成4年当初から600円の日替わり弁当と250円のうどん2種類のみ。
 
高齢者センターの年間の利用者数は43600人、一日平均159人の方が利用されています。

このうち、食堂を利用される方は平均一日お弁当が23人、うどんが33人の合計56人です。

平均して来館者の35%の人が利用していることになります。逆をいえば7割の人は利用していない。

600円というお弁当価格は市場と比べれば決して安いものではありません。

一般のレストランなどでは当たり前のCS調査も行っておらず、利用者のニーズを的確にとらえた事業になっているとは言えないのではないかと指摘しました。

こちらは、以前行われた市民の事業仕分けでも俎上に上がっておりましたので、早期の改善が望まれます。

C生活保護費支給事業

さて、最後は生活保護費支給事業です。

平成23年度の生活保護費支給決算額は約6億8770万円。

そのうち市の一般財源からの持ち出しは1億1720万円。

23年度の受給者数は412人、世帯数としては303世帯、人口比で0.7%、平成23年度中の当初予算に占める割合は約4%です。

全国平均からみると比較的低い数値ではありますが、それでも23年度中の受給額は過去最高となりました。

受給者を年齢別でみてみますと、65歳以上の高齢者の方が171世帯と半数以上を占めています。64歳以下から15歳までの稼働年齢層別では、20代が5名、30代が21名、40代が38名、50代が44名、60代が33名。

生活保護の目的は、憲法25条の規定理念に基づき、生活に困窮する国民に対し、必要な保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的としています。


本当に必要な人に補助がいかなくなってしまうことのないように、自立できる可能性のある人には、極力自立を促す制度改善が必要と思います。

病気、傷害の程度が比較的軽い方についてはどのような就労支援を行ったのか?

また受給審査では3親等の所得確認が法律上義務づけとなっていないが、どのような審査体制をとっているのか質しました。

さらに、生活保護の受給者の医療費は原則無償です。

本当に困っている方にとっては大変ありがたい制度といえますが、一方で「ただ」であるがゆえに、過大請求や不正請求を招いていることが指摘されており、制度の欠陥を質していく必要があると考えます。

最後のセーフティネットとして、本当に手を差し伸べなければならない社会的弱者に十分な支援がいくように、自立できる方は自立を促していく支援体制の強化、そしてお子さんやご兄弟など支えられる方がいる方には、その方たちにしっかりと支えていただくべきと思います。
posted by nagashimayuri at 18:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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