2012年07月20日

総務常任委員会視察@ 〜丸亀町商店街〜

昨日まで、総務常任委員会の議員視察にいってまいりました。

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今回は、香川県を中心に高松市、さぬき市(防災・津波対策)、坂出市(事業仕分け)、
少し足をのばして倉敷市(フィルムコミッション、景観まちづくり)でもヒアリングを
受け、視察してまいりました。

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今回の視察の中で、一番私が興味深かったのが香川県高松市にある『丸亀町商店街』です。

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一般的に、地方の商店街はシャッター街といわれ衰退していく傾向にある中、
ここの商店街は進化し続ける商店街として、今全国的にも脚光を浴びています。

高松市は四国の玄関として発展し、400年間商業として栄えてきた街でした。
丸亀町商店街は8つの商店街がアーケードとして繋がり全長2.7kmと総延長では全国一の商店街。

ところが、1988年念願の瀬戸大橋が開通すると、皮肉にも商店街にとっては崩壊の道へと進むことになります。本州と陸続きになったことで、大手資本が四国へ進出。商店街は顧客を奪われ、市街中心部の地下は下落。固定資産税も激減し自治体は深刻な財政難となります。

ここで、この商店主達は、もはや時代の流れと諦めてしまうのではなく、生き残りをかけた戦略に出ます。

1970年に商店街で株式会社をつくり、100人の組合人が100万円ずつ出して用地を取得、時間貸し駐車場を整備。そこで生まれた利益を原資に研究を進めていきます。
こうした小さな成功体験を積み重ね、全国では初の定期借地権による再開発を行いました。
通常の再開発であれば、まずは建物を建てる前に土地の取得が不可欠。一つの地区だけでも土地購入代金は130億円、そこにビルを建てれば+70億円。そんな事業費は到底用意できません。
そこで、組合員たちは自分たちで株式会社を設立、出資し、地権者から土地を62年間の限定で借り上げるという定期借地権を設定しました。これなら土地取得費用はかかりませんし、株式会社は地権者とイコールな存在ですから、いわば運命共同体として、皆でリスクを共有し、わが街のために最善を尽くすこととなります。

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また外部からも都市プランナーを呼び寄せる、行政のあらゆる制度を活用するなど、様々な手を打ちました。
高齢化社会に対応するために、テナントの上に高齢者マンション、診療所、ビルの中にはカルチャーセンターや多目的ホールなどもあります。商店街が運営する託児所もありました。

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(テナントの上が診療所)

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(まるでカフェのようなお洒落な雰囲気)

近年の都市づくりの特長として、積極的に質を高める都市づくりの必要性が認識されています。
つまり、これまでのデベロップメント(開発)による都市づくりだけでは限界があり、マネジメントによる都市づくりが、魅力あるまちづくりには欠かせないという視点です。


丸亀街商店街では自主ルールをつくっており、例えばルールの中には「閉店時にシャッターを閉めない」というものがあります。シャッター街と揶揄されてしまうことの抵抗だとのことですが、ここにこの商店街の意気込みが象徴されているように思いました。


個人的な私のイメージですが、海の中で、大型魚に対抗するため、小さな魚が群れをつくり大きな魚に見せることがありますが、一人一人では大型店に対抗できないものが、共同することで、大きな力を持てるようになったということでしょう。


丸亀町商店街でしかできなかったこともあると思いますが、普遍的に応用できるヒントもたくさんあると思います。現在さらに資料を取り寄せていますので、また提言に活かしていきたいと思います。
posted by nagashimayuri at 23:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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