2012年01月30日

ドリームハイツにみるエリアマネジメントとは

 先日、横浜市戸塚区にあるドリームハイツという住宅街に視察に行ってきました。
 ここに出かけたのは、エリアマネジメントのモデル地区になっているからです。

 エリアマネジメントとは:地域運営協議会。自治会や市民活動団体がネットワークを組むことによって、地域の問題を共有化し自主的に解決策を探るプロジェクトをいう。

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 かつて、ここには私も子どもの頃何度か訪れたドリームランドという遊園地がありました。
その遊園地も2002年に閉園。その影響もあってか、当時は約9,000人いた入居者も現在は約5,000人に減り、その内の約500世帯が一人暮らし。また、高齢化率は36%と入居者の4割近くが高齢者であり、2、3年後には高齢化率が50%、入居者の2人に1人が高齢者のまちになると見込まれています。


 そんな住宅街がなぜ視察を受けるようなモデル地区となっていったのか?


 1972年の入居当時、このエリアは泉区との区境ということもあり、公共施設の未整備地区でした。店舗、医療、福祉施設などがほとんどなく、公共施設は深谷台小学校程度でないないづくしの「陸の孤島」と呼ばれる環境の中では、住民が日常の生活を送る上で多くの問題を抱えていました。
 こうした状況を改善するために、一般的には行政に改善をお願いして終わるところを、住民自らが課題解決のために取り組みを始めたのです。

 まず初めに取り組んだことは子育て支援の環境整備でした。自主保育、学童保育に始まり、障害児支援施設、親子遊び広場と活動は広がり、保育園も設立されます。

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子どもの一時預かり、親子の居場所「ぽっぽの家」

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障害のある子ども達の放課後の居場所「つぼみの広場」  

 次に、団地全体の高齢化が進むにつれて、高齢者のための活動が始まります。
 地域給食の食事サービスや、高齢者の居場所としてのサロン「夢みん(むーみん)」も開設。
「夢みん」は団地内の一室を住民同士で資金を出し合い当時2100万円で購入。
ここでは、会食会やパソコン教室、映画上映などさまざまな介護予防事業が実施されています。


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 2000年にNPO法人化してからは、横浜市の介護予防事業の受託先として、行政との協働という形で運営されています。2005年には、空き店舗を活用した「ふらっとステーションドリーム」が開設。
 地域福祉3団体と横浜市との協働事業でスタートし、世代を超えた地域住民の交流の場として活動を展開し、毎月の利用者は1,200人以上に上るといいます。

 そして、2007年には、ドリームハイツ地域運営協議会が発足。横浜市初のモデル地区に指定され、まず住民アンケートを実施。ほぼ100%に近い回収率で住民ニーズを探りました。   
 2007年度調査では、必要な取り組みとして、一人暮らし高齢者の見守りや緊急連絡体制が第一位となり、これを受けて見守りネット部会を設置。一人暮らし高齢者の見守り体制を強化しました。

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電力使用量をPCでチェックすることで高齢者一人暮らしの緊急事態を把握します。

2009年には、深谷台小学校の空き教室を活用し、地域運営協議会事務スペース、見守りネットセンターなど、学校と地域の交流拠点として、本格的なエリアマネジメントとしての活動が始まります。2010年には、深谷台アフタースクールとして、小学生の放課後の居場所として、地域住民が小学生に算数や国語の勉強を教えたり、学習のサポートを行うなど学校と地域をつなげる活動が始まっています。

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 写真をみてわかる通り、ドリームハイツは一見してどこにでもある普通の団地です。
ここに12か所のさまざまな事業拠点があり、子育て支援や高齢者支援などまさに「ゆりかごから墓場まで」他自治体のモデル事業となるような福祉事業が展開されているとは、にわかには信じ難いくらいです。もちろん地図上にものっていません。また拠点場所といっても立派な施設ではありません。



 実際に見て歩く中で、まるで子どもの秘密基地のような印象をもちました。
 行政が福祉施設を整備しようとすると、まずはどのようなハコモノを作るかに力点を置きがちです。ここでは対照的に、まずどのような住民サービスが必要なのかというところからスタートしており、中味ありきで進められ、立派な施設をつくることに力点を置いていません。
 
右肩上がりの地価上昇を前提とした行政側も税収の伸びが期待できた時代における都市づくりでは、新規建設投資が盛んに行われてもよかったですが、今の税収の伸びが期待できない時代では、ストックが重視され、地域特性に応じた多様な社会資本の整備が重視されます。


 深谷台小学校の空き教室を利活用した取り組みは、高齢者の見守りという教室の目的外使用というハードルがありながらも、住民による2年にかかる説得で学校側の了承をとりつけることができたといいます。

 空き教室を福祉施設に転用したくても、小学校を管轄するのは文科省,福祉施設を管轄するのが厚労省なため、縦割り行政の弊害により全国的には普及していません。ですが、住民側からすれば、子どもと高齢者の交流を促進することは、管轄が違うなどということは関係のないことであり、こうした縦割り行政を行政自身では打破しにくい傾向にあるため、住民発意による動きが新たな福祉サービスを生む上では重要になってくると思います。
 今後は、部活動に団塊世代の地域住民に顧問に入ってもらうなど、開かれた学校を目指して、柔軟な姿勢で新たな取り組みを広げていくことが期待されます。


 しかしながら、課題も山積しています。
 人口減少、高齢化が急速に進むにつれ、サポートするスタッフも高齢化する中、持続可能な事業運営のためには、人員体制の強化も欠かせません。「夢みん」では、時給約300円で有償ボランティアが働いていますが、これでは若い世代が新たな雇用先として働く場には厳しい条件です。いかに運営資金を確保していくかも課題の一つであるといえます。

 折しも、昨年3月の東日本大震災を契機に、防災面において学校と地域の連携が欠かせないことに注目が集まっています。宮城県では震災後各学校に「避難所運営組織をスムーズに立ち上げられたかどうか」を聞いた結果、「学校支援地域本部」があって住民と日頃から交流のあった学校では95%が「順調だった」と答えたが、本部のない学校では4割で混乱が見られたといいます。

 この学校支援地域本部を発案した元リクルートの藤原和博氏は、和田中での教育改革を「閉ざされていたものをネットワークの力(つなげる力)によって開いていって外からエネルギーが入るようにして改革していくというやり方」と述べていますが、まさにエリアマネジメント*とは、住民がつながることによって、外部からのサポートを得ながら、問題を共有し解決していくことです。


 こうしたドリームハイツにみられるエリアマネジメントがなぜ今の時代に求められているのか。

 それは、地域が抱える課題が多様化している中では、行政がトップダウン的にサービスを選んで提供するのでは、その地域が活力をもって維持し続けるのに有効なものとなりえないからです。
 また、行政側にすべての地域の課題を解決するだけの財政的な余裕も残されていません。

 こうしたことから、地域が自立的に課題解決力をもつこと、行政はそれを後方支援すること。

 このような住民の潜在力をいかに引き出し、行政がバックアップしていくか。

 市民協働のあるべき姿のひとつがドリームハイツにあるといえます。
posted by nagashimayuri at 22:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月13日

長島有里の市政報告新年号


さて、無事に駅頭も終了いたしました。
たくさんの方にお手にとっていただき
声もかけていただきました。
本当にありがとうございます!
こちらからPDFファイルでご覧いただけます↓↓↓


長島有里の市政報告2012年新年号



是非たくさんの方にご覧いただき、
ご意見ご感想等お送りいただければ
幸いです。

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写真は、先日市の賀詞交歓会で撮影した
会派市政クラブの匂坂議員と高野議員との3ショットです!
今年も3人力を合わせて逗子市がより良い街になるよう
尽力してまいりたいと思います。
posted by nagashimayuri at 20:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

市民の方のご意見をご紹介します。

さて、4日から逗子市内の各駅で長島有里新聞を
配布しておりますが、市民の方から幾つかご意見を
頂戴しております。

その中で、とくにこの方のご意見はブログに掲載し、
広く情報共有したいと思いましたので掲載させて
いただきます!(承諾いただいております)

山の根在住 Iさんより

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昨日(1/6)の朝、逗子駅西口にて長島さんご本人自ら配布されていた『市政報告』を戴き、拝読いたしました。その中で記載されていた「逗子市 人件費比率ワースト1(29.64%)について、所感を述べさせて戴きます。


元来、大きな工業(メーカの工場誘致等)がない逗子市は、財源の殆どを住民税に頼らざるを得ない状況下にあると推測します。
そのため定常的に財政は厳しくなり、工場誘致等がある他市町村と同じ構造をとっていては、職員の人件比率に代表される固定費の比率は高くなり、そのしわ寄せとして、元来、市民の生活向上に充てられる流動財源が減少するのは、当然の図式と考えます。


長島さんは独自の調査、分析を実施され、市に対して日々、提案(是正)活動を実施してきたにも関わらず、市には受け入れられない、市は問題点と認識しつつも、数々のしがらみにより、受け入れることが出来ないというジレンマに陥っており、非常に悔しい思いをしている様子が『市政報告』の文章から読み取れます。
一般的に内部からの改革は、色々なしがらみや、抵抗勢力により、折角の提案も黙殺されがちになることが多いと思います。
よって、内部からの改革ではなく、外圧を使って外部からの改革提案により、一般的な見地からみても逗子市には、○○の問題点・課題がある、と言って(報告)して貰うという方法もあるかと思います。
例えば....逗子市には○○の問題点・課題があり、これを放置しておくことによる放置リスクは○○である。当該問題点・課題に対する根本原因は○○で、解決施策は○○、当該施策実施による期待効果(コスト削減のみならず、市民生活における満足度向上等の副次的な効果も)は○○である。
また、逗子市と同人口規模の市とのベンチマーク比較においても、逗子市の職員の人件比率は○○で高すぎ、適正人件比率は○○である(これは市政報告に記載され、分析、方向されていましたね)
コストは掛かりますが、外圧として、アクセンチャー、NRI等のコンサル会社、シンクタンクに依頼すれば、このようなレポーティングをしてくれます。
流石に、外部の第3機関であるコンサル会社、シンクタンクより、ずばり、問題点を指摘され、現状の問題点・課題を白日の下(市民)にさらされることになれば、市も対策を打たざるを得なくなるのではないでしょうか?


時として巷で「内部告発」が行われるのは、荒っぽい方法ですが、内部からではどうしようもないので、外圧を使って改善・是正を図るためだと思います。
内部からの上申でどうにも動かない場合は、コンサル、シンクタンクに限らず、外圧をうまく活用して、現状のこう着状態の打破を試みるのもいい手かも知れません。


また、『市政報告』にて、『ごみの委託化などの業務アウトソーシング』にも触れられていましたが、全く、その通りと思います。
ルーティン作業、単純業務の外部委託(アウトソーシング)は民間では常識であり、アウトソーシング先は国内に留まらず、人件費の安価な海外(インド、中国、エジプト)に委託(主に設計業務)することも多いです。(自治体業務は海外委託というワケにはいかないですが....)
要は人件費の高い職員がルーティン作業、単純業務従事するべきではなく、企画業務に軸足を置くべき、ルーティン作業、単純業務はアウトソーシングし、今まで職員が実施していたルーティン作業、単純業務の工数は削減すべき、ということですね。
いまや民間企業であれば『ルーティン作業、単純業務のアウトソーシング』コスト削減のためにどこでも実施している常識の範疇の当然実施すべき施策です。


その他、職員の人件費にかかる費用以外の固定費の圧縮としては、IT(情報システム)があると思います。
具体的には、『構築型システムからクラウド型システムへの転換による情報システム費用の削減』です。
政府も『新たな成長戦略ビジョン-原口ビジョンU』として、以下のようにクラウド化により情報システムコストの3割削減を目標としています。
【施策】自治体クラウド推進
【概要】地方公共団体の情報システムの集約と、共同利用を推進し、業務の効率化を図る。
【目標成果】情報システムの経費削減・・・2015年を目処に情報システム等への経費の3割削減


http://www.soumu.go.jp/main_content/000064361.pdf

クラウドベンダは国内外に多数存在しますが、最近、急成長で有名なベンダの1つとしてセールスフォース・ドットコム(salesforce.com)があります。
参考までにセールスフォース・ドットコムの導入事例を記載します。
セールスフォース・ドットコムは、企業向けクラウドコンピューティング・サービスの提供事業者として、日本国内でも多くの企業への導入実績を持つ。特に郵便局会社(当時は日本郵政公社)での導入は話題を呼んだ。


【導入事例1】郵便局株式会社
全国2.4万もある事業所からの報告(お客様の声)を関連3事業者(ゆうちょ、かんぽ、郵便)に報告し、クロスセル営業を推進するための顧客管理システムのデータベース化にセールスフォースドットコムを導入している。
非常に大規模な組織でのCRMシステムをゼロベースで開発するとなると維持費を含めて何億かかるか果てしないIT投資が必要なものだが、既存のSaaSを元にカスタマイズを掛けていく形式のセールスフォースドットコムを利用すれば非常に短期間で使い勝手の良いCRMシステムの構築が可能だ。
下記は参考価格だが、現在すでに65000ユーザで利用している郵便局のシステムの落札価格は6億1000万円。
19カ月分のライセンス料と保守費用、開発費など初期費用すべてが含まれるのだが、カスタマイズの開発費は置いておいて、ユーザ数当初4万で落札されたので1カ月当たりのユーザーライセンス料を算出すると月額802.6円と非常に格安に提供されていることが分かる。


【導入事例2】甲府市(定額給付金)
定額給付金の法案が成立したのが、2009年1月下旬。それにもかかわらず、国側は2009年3月の給付開始を主張したため、自治体側は2カ月弱という非常に短い期間で給付準備を行う必要に迫られた。このような「短期間」かつ「低コスト」の給付システムの新規開発という「難題」に対して、人口20万人の甲府市(山梨)が出した答えは、給付に必要なシステムを自前で持たずに、セールスフォースのクラウド型システムを利用する、というものだった。同市が採用したセールスフォースのクラウド型システムは、セールスフォースがアメリカ国内に持つ巨大サーバーの一部を使い、その巨大サーバー上にすでに組み込んであるソフトウェアの機能を、定額給付業務に合わせて修正して利用するというものである。
システム利用料は月額で十数万円前後、といったところだろうか。2009年7月までにかかったコストは、初期費用も含めて300万円強とのことである。
こうしたセールスフォースが持つ利点を活用することにより、甲府市は「短期間」かつ「低コスト」の給付システムの新規開発という「難題」を乗り越えることに成功した。逆に、全国に1800ある自治体のうち、ほとんどが従前の方法で定額給付金システムを構築している。甲府市と同じ20万人の人口規模をもつ港区(東京)、渋谷区(東京)、熊谷市(埼玉)の実例については本書を参考にしてもらいたいが、甲府市とのコスト差は最大で13倍も開いている。


以上、長文になりましたが、何かの参考になれば幸いです。
お身体に気を付けて、これからも、逗子市のために、益々、頑張って下さい。



引用終わり--------------------------------------



大変建設的かつ具体的なご提言をいただきました。
Iさんありがとうございます!
市民の方からこのようなご意見をいただけることは大変ありがたいことです。
早起きした甲斐もあるというものです(笑)

また週明けは、新逗子駅、逗子駅東口と配布いたします。
どうぞお手にとってご覧いただき、ご意見も頂戴できれば幸いです。

posted by nagashimayuri at 20:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月05日

ご冥福をお祈り申し上げます。

昨日の午後4時頃だったと思います。
空の上に見たこともないようなそれは分厚い雲が
広がっていました。
あの雲は何だろう?地震の前兆だろうかと
不安に思うほど大きな雲でした。

その3時間ほど経った後。

夫から大石尚子議員の急逝の知らせを受けました。
時間的にもあの雲が祖父であった坂の上の雲の主人公
秋山真之さんのお迎えであったと思わずにはいられません。
あまりにも突然のお別れで、感謝の言葉も何も
伝えられなかったことが悔やまれます。

思い出すことはたくさんありますが、衆議院選挙が
終わって、大石先生から私の長女に、犬のぬいぐるみと
お手紙をもらったことが一番印象に残っています。
その手紙には、彼女へのねぎらいの言葉が書かれていました。
選挙後に子どもに対しておつかれさまでしたと言って
くださったのは、大石先生唯一人でした。

空の上でこれからはきっとこの国の行方を見守ってくださるの
だと思います。
そしてまた、大石先生からおつかれさまよくがんばったわね、
と優しいねぎらいの言葉をかけていただく日まで
しばしのお別れですね。


心からご冥福をお祈り申し上げます。

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posted by nagashimayuri at 13:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月03日

謹賀新年


皆様 あけましておめでとうございます。


昨年はこの国が大きな困難に立ち向かった一年となりましたが、
人と人との絆の大切さを改めて実感できた一年ともなりました。


本年も皆様のご指導を仰ぎながら、
政治の一隅を照らせるよう地道に頑張ってまいりたいと
思っております。


どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。


さて、新年の活動としましては、
明日1月4日から11日まで逗子市内各駅におきまして、
朝6時30分より長島有里新聞新年号を配布いたします。
お見かけになりましたら是非お手にとってご覧頂ければ幸いです。


なおブログの方へは配布が終了次第掲載予定です。


本年も皆様がご健康で充実した一年となりますよう
心よりお祈り申し上げますぴかぴか(新しい)
posted by nagashimayuri at 11:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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